- 120
- 3.62
「妖怪」はいずこより来るのか…。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から恠しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家…。日常に潜む恐怖を描く十の短篇から成る「京極堂サイドストーリーズ」。
「妖怪」はいずこより来るのか…。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から恠しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家…。日常に潜む恐怖を描く十の短篇から成る「京極堂サイドストーリーズ」。
レビュー(120件)
京極堂シリーズが好きな方は楽しめます。短編なので読み易いです。最近は中禅寺先生のコミックも読んでいて、クセの強い登場人物たちがいっぱいですが、やはり私は京極堂シリーズがとても好きみたいです。
京極堂サイドストーリー。 本編「姑獲鳥の夏」~「塗仏の宴 宴の始末」までをある程度の勢いで読み、しかも時置かずして、内容を忘れないうちに本作読むのを勧めます。 すると、かなりスムーズに読めるし、とても楽しめます。 で、また読み返したくなってしまいます。 結構な厚さの本でしたが、短編集でしたので、すらすら読めました。 日常に潜んだ恐怖がじんわり怖かったです。
長いこと積読状態でしたが一気に読み終えました。 『京極堂シリーズ』は刊行順には読んではいるのですがこの本でスポットを当てた人物について殆んど忘れてました....
京極堂シリーズを読んだ人には面白いと思います。 こちらを先に読んだ人にとっては京極堂シリーズを読みたくなるような終わり方ばかりで・・・、かといってどの話に続いていくのかという野暮な説明は一切無いので、やっぱり先に京極堂シリーズを読むのがオススメかな。
入れ子細工
もともと京極本は後になればなるほど 登場人物が複雑に絡み合い、 大きな事件の裏で起こった小さな事件の 登場人物が次の事件で重要な役割を 担っていたりするので、途中からは 自作の人物相関図を書いて読んでいましたが、 この作品はその相関図にちらっと登場する 人物が主人公(関口君の場合は少し違うかも) になっています。入れ子細工の更に入れ子細工式 で、京極本を全部読破したかたの方が より楽しめるでしょう。 それにしても京極本、ルビを振ってくれて いるからいいものの、ルビなしでは漢字検定1級 でなければ読めないかも? これにはこの漢字でなければ、という 作者の強い拘りがあるのでしょうね。 それにしても、憑かれる事は疲れますねえ…。