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“しぶちん”とは大阪弁でケチン坊のことだが、ケチが陰にこもらない開放的な言い方である。19歳で伊勢の沢庵売りから大阪の材木問屋に奉公して財をなした山田万治郎は、“しぶまん”と呼ばれながらも、昭和初年に、商工会議所の議員に推薦される。大阪商人の金銭への執念を捉えた表題作の他、大阪富商の町、船場に憧れと執念をもやした女の一生を描く『船場狂い』など、全5編を収録する。
“しぶちん”とは大阪弁でケチン坊のことだが、ケチが陰にこもらない開放的な言い方である。19歳で伊勢の沢庵売りから大阪の材木問屋に奉公して財をなした山田万治郎は、“しぶまん”と呼ばれながらも、昭和初年に、商工会議所の議員に推薦される。大阪商人の金銭への執念を捉えた表題作の他、大阪富商の町、船場に憧れと執念をもやした女の一生を描く『船場狂い』など、全5編を収録する。
レビュー(16件)
プレゼント
母へのプレゼントで買いました。 楽しんで読んでいるようです。
船場
5編の短編を収録しています。全て、楽しく読むことが出来ました。
気軽な本
山崎豊子さんの本は面白いので、好きです。
長編の方が・・・!
山崎作品の中では珍しい短編からなる一冊です。普段長編ばかり読んでいる為か、一作品のあまりの短さにびっくりしました。やはり、山崎作品は長編に限りますね。
おすすめ!
著者は「船場狂い」が一番好きとあとがきに書いてありましたが、私は「死亡記事」が一番心に響きました。山崎豊子さんの作品はそれぞれにそれぞれの魅力がありますが、長編作品と同じく、期待を裏切らない、確かな作品になっていると思います。