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各紙誌から絶賛、書店員からの熱い応援を得たロングセラーが、 リニューアル+パワーアップして待望の文庫化。 きっかけはヴェネツィアの古書店だった。客たちのどんな難しい注文にも応じ、頼まれた本は必ず見つけてくる。(ただ者ではないな)と修業先を聞いてみると、「代々、本の行商人でした」 トスカーナの山奥のその村、モンテレッジォでは、何世紀にもわたり村の人が本の行商で生計を立て、籠いっぱいの本を担いでイタリアじゅうを旅した。各地に書店が生まれ、「読む」ということが広まった。 わずかに生存している子孫たちを追いかけ、消えゆく話を聞き歩き、歴史の積み重なりを感じながら、突き動かされるように書かれた奇跡のノンフィクション。 Yahoo! ニュース本屋大賞2018〈ノンフィクション本大賞〉ノミネート。 文庫化にあたり、構成を一部変更。写真数点を加え、〈文庫版あとがき〉を追補。 本と本屋の原点を示してくれる、読み継がれるべき1冊。
レビュー(67件)
令和4年の年末に、掃除をしながらNHK.FM聞いていると、モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語の話が有り、ネットで探して購入しました。イタリアの山奥の小さな村の物語で、貧しい為に山の栗と石を籠に背負って、イタリア全土あるいはフランスまで行商に行き、帰りに空の籠に自分は字も読めない本を詰めて売り歩いて生計を立てていた話で、その子孫がイタリアで本屋をしたり、その団体がイタリアの最も権威ある本屋大賞である「露天商賞」でヘミングウェイをいち早く世に広めたりと、小さな村の奇跡のような話であり、その村と日本人の作者が出会った事に感謝します。
内田洋子さんの本が好きなので色々読んでいましたが、これはトップクラスかも。 本が好きな人なら購入して損はしないはず。 思いのほか写真が多くて、コロナ過で旅行に行けないのでさらに良かった。