超電導は非常に古く、かつ、新しい現象である。現象の発見は明治の終わり頃であり、それにもかかわらず現在でも新しい現象が見つかり、そのメカニズムさえも十分知られているとは言えない。また、今後もより高温で超電導を発現する材料が開発される可能性にも富んだ現象でもある。20世紀は「電気の世紀」と言われるほど、今世紀は電気の利用が現代技術の中心であり、電力、通信、情報処理などは産業の基礎となっている。本書では、超電導現象を工学に応用するための基礎的な事項を述べるのを主目的にしている。このために、超電導体を流れる電流やそれに基づく電磁界がどのようになるかを理解することに主眼をおいた。
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