二〇世紀に入って物理学は革命的な変貌を遂げたが,そうしてできた現代物理学の二本の主柱が相対性理論と量子力学である。相対性理論がほとんどアインシュタイン一人によって作られたのに対し,量子力学の建設には多数の人々が貢献した。それは,孤高の富士山と南アルプスの山脈に似ている。その南アルプスの最高峰北岳にたとえられるのがハイゼンベルクである。二度の世界大戦を敗戦国ドイツ人として経験し,ナチス時代にも祖国で苦難に耐えた人間としてのハイゼンベルクの生きざまから,私たちは多くの教訓を学ぶことができるであろう。
目次(内容と構成)
まえがき
1 現代物理学の始まり
2 ハイゼンベルグの生い立ち
3 ミュンヘン大学時代
4 量子力学の誕生
5 量子力学の確立
6 地獄への道
7 第二次世界大戦とハイゼンベルク
8 敗戦後のハイゼンベルク
年譜
参考文献
さくいん
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