医学のあゆみ がん微小環境の統合的解明と治療への応用 289巻3号[雑誌]
・現在、がんそのものを標的とするだけでなく、がんを取り囲む微小環境を標的とした治療法の開発が盛んに行われるようになってきている。
・近年、腫瘍組織に含まれる免疫細胞・間質細胞との相互作用や、細菌叢を含めた臓器連関などによる腫瘍増殖誘導機構が次々に解明されており、改めて腫瘍増殖におけるがん微小環境の重要性がクローズアップされている。
・本特集では、がん微小環境に関する最新の知見とその知見に基づいた治療法開発の現状と今後の展望について、技術的な面も含め、第一線で活躍されている専門家の方々に解説いただく。
■がん微小環境の統合的解明と治療への応用
・はじめに
・がん微小環境における制御性T細胞の新たな機能と治療標的としての可能性
〔key word〕制御性T細胞(Treg)、がん免疫療法、新規標的治療の可能性
・自然免疫によるがん微小環境の制御
〔key word〕自然免疫、免疫制御、サイトカイン、炎症
・腸内細菌関連因子の肝移行による肝がん微小環境の変化
〔key word〕腸内細菌代謝物、デオキシコール酸(DCA)、リポタイコ酸(LTA)、短鎖脂肪酸
・腫瘍間質制御によりがん免疫療法の効果改善を目指す治療戦略
〔key word〕がん関連線維芽細胞(CAFs)、がん微小環境(TME)、がん免疫療法、マルチキナーゼ阻害薬
・臓器連関から紐解く腫瘍進展機構の解析
〔key word〕腫瘍進展、臓器連関、organ-on-a-chip(OOC)、生体模倣システム
・がん微小環境の再構築と薬剤スクリーニング
〔key word〕がん微小環境(TME)、三次元(3D)細胞培養、間質細胞、細胞外マトリックス(ECM)、薬剤スクリーニング
●TOPICS 薬剤学
・核酸・mRNAのドラッグデリバリーシステムと製剤化
●TOPICS 呼吸器内科学
・中皮腫における薬物治療の現況と今後の展望
●連載 臨床医のための微生物学講座(9)
・クラミジア
〔key word〕オウム病、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス
●連載 緩和医療のアップデート(4)
・進行性疾患患者の呼吸困難の緩和
〔key word〕呼吸困難、緩和ケア、薬物療法、非薬物療法
●FORUM 世界の食生活(17)(最終回)
・カラハリ砂漠に暮らす先住民サンの食
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(10)
・死亡診断2
●FORUM 数理で理解する発がん(10)
・進化論の基礎
●速報
・SLEなど自己免疫性疾患血清中に頻繁に検出されるリポ蛋白リパーゼの自己抗体検査法の問題点
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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