訪問看護は看護のチカラを最大限に発揮できる
やりがいのある仕事!
看護一筋で病院から地域に飛び出した著者が語る
可能性に満ちた在宅看護の魅力とはーー
少子高齢化が進む日本において、医療・看護の世界では地域包括ケアのもとで
病院から在宅への移行が求められています。
しかし、高齢者に適切な在宅ケアを提供できる医療機関や事業所は不足しており、
需要に対して供給が追い付いていないのが現状です。
特に看護師についてはほとんどが病院のなかで看護に従事しており、
訪問看護に携わっているのは全就業看護師のうちわずか3.9%程度にとどまっています。
本書の著者も、以前は病院のなかで働く看護師の一人でした。
著者はさまざまな病院で勤務するなかで、
働きながら常に「病院では看護のチカラを最大限には発揮できない」と感じていた
といいます。
病院では運営方針に則ったクリニカルパス(診療計画)に従って行動することが求められ、
医師を頂点とした厳然たるヒエラルキーが存在します。
どんなに自分が患者に寄り添ってできる限りの看護を提供しようと思っても、
大きな組織の一員として働く看護師は、何よりもまず病院のルールに則り、
医師の指示に従わなくてはなりません。
そこに看護師自身の意思や創意工夫は活かされにくいのです。
在宅であれば「患者さんの心と身体に寄り添い、その人がもつ生きる力を支える」
という看護師本来のチカラを思う存分発揮できると考えた著者は、
2001年に病院から在宅看護の世界へ飛び出しました。
現在は地域で療養する患者をケアすることを目的に、訪問看護ステーションのほか、
看護師のみで運営する重症・重度介護者向け有料老人ホームを運営しています。
本書では著者の経験をもとに、訪問看護の魅力についてまとめています。
病院のなかで看護力を発揮できず悩む看護師たちに、あと一歩を踏み出す勇気と
元気を与える一冊です。
レビュー(2件)
病院を飛び出したくなる本です
30年以上、病院(臨床)で看護師を続けてきた私にとって、「病める人の回復や穏やかさの保持のために寄り添うことの意味」を突きつけてくる本です。私なりに臨床でよりよいケア実践のために新人看護師を含む数多くの看護師の育成に尽力してきましたが、やはり志の異なる看護職との協働は難しく、いくつもの壁にぶつかってきました。 当然、著者である亀井さんもたくさんの壁に体当たりしながら乗り越えて、今に至るのだと思います。壁を乗り越える秘訣は、亀井さんに迸る「energy」なのだとわかりました。いつか亀井さんと一緒に働いてみたいと思える著書です。