スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版 05
社会問題は、「社会の問題」という性質上、複雑性からのがれられない。一人の英雄、キレのいい政策、莫大な資金、最新のテクノロジーなどで一発解決することは不可能だ。だからこそ多様なアクター間のコラボレーションが必要となる。「つながりと流れ」を共有する人たちから構成されるコミュニティはそのコラボレーションの土壌であり、器であり、原動力になりうる。今号では、社会課題の現場としてのコミュニティと、その解決のためのリソースとしてのコミュニティという二つの側面をとりあげる。より重点を置いたのは後者である。
FEATURE
・政治にもイノベーションが必要だ
・最も持たざる地域が資金提供者から「相手にされない」理由
・起業家に無期限で伴走支援する「ペーサー」という存在
・都市型課題を解決するコラボレーション力の鍛え方
CLASSICS
・コミュニティ・エンゲージメントを高める6つの原則
OUR IDEAS
・日本で最も自殺の少ない町から学ぶ都市のデザインーー「路地」と「ベンチ」が援助希求行動を促す
OUR CHALLENGE
・市民主導の地域創生を牽引する4種のリーダーシップーー雲南市のまちづくりを支える「土・火・水・風」の人
QUESTIONS ON THE FORMATION AND REVITALIZATION OF COMMUNITIES
コミュニティの創造と再生をめぐる「問い」
・認知症の人と共生するために社会の仕組みをどう変えていくか(徳田雄人)
・助けを求められる場所をどうしたらつくり続けられるのか(齋藤直巨)
・「創造的過疎」という発想の転換は何をもたらしたか(大南信也)
・地域創生に「昔のような活気を取り戻す」以外の出口はあるか(西塔大海・齊藤智彦)
・起業家支援サービスの充実よりも大切なものは何か(笹原優子)
・都市部のコミュニティに共助の文化をどのように育むか(荒昌史)
・会社の垣根を越えて「資本に縛られない連帯」をつくることは可能か(竹井智宏)
・「誰かがやらなければいけないこと」は誰が引き受けるのか(田中輝美)
・「移民国家ニッポン」で在日が果たすべき役割とは(林晟一)
・なぜ里山の循環再生システムに人は引き寄せられるのか(藻谷浩介)
VIEWPOINTS
・「地元の人の意見」を聞くことが民主主義に反するとき
・「コミュニティ・オーガナイジングに「出し惜しみ」してはいけない
BOOKS
・「誰もがチェンジメーカーになれる」は本当か
・「人から人へ正義を「感染」させる世界の変え方
・人と自然の〈あいだ〉をめぐって
RESEARCH
・投資先の行動を変えたければ「株売却」より「意思表明」を
・1歳未満の子どもへの給付金がもたらすインパクト
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