月刊誌「美術の窓」2015年6月号〜2017年8月号に掲載された美術評論家・武田 厚の連載「美術で探る現代書」を単行本化。総勢26名の書家・美術家の作品と作家論を一挙掲載するほか、芸術新聞社刊行の隔月誌「墨」の短期集中連載「戦後生まれの『書』の行方」(2019年5・6月号〜11・12月号)も特別に収録。【収録作家】MAYA MAXX/田村空谷/榎倉香邨/仲川恭司/表 立雲/菊山武士/中野北溟/石井抱旦/河野 隆/閑 万希子/高橋照弘/山本大廣/土橋靖子/石飛博光 /沢村澄子/片岡重和/友葭良一/山本尚志/有岡シュン崖/山中翠谷/宮村 弦/室井玄聳/中澤希水/佐藤達也/浅葉克己
1 美術でさぐる現代の書
序章 「書」と「美術」との熱い接近
1 MAYA MAXX マヤマックス 「書」であり「絵」でもある
2 田村空谷 文字を書かない書家─「よまないでください。」
3 榎倉香邨 自然体という造形心理─フォンタナに魅せられ
4 仲川恭司 文字を捨てない壊さない─右卿から出発した美意識と現代
5 表 立雲 「書」の革新を問うために─前衛としての生き方
6 菊山武士 不安定な曲線に見えてくる日本の美感
7 中野北溟 文字の形・形の動きに言葉の絵画化が見える
8 石井抱旦 自動記述的手法の実験とルドンの妖しい光
9 河野 隆 方寸の天地・方寸の芸術─その造形の妙味
10 閑 万希子 線の中の呼吸・空間を走る美感─独歩する書家の流儀
11 高橋照弘 思いと言葉と造形─ユウケイイイズムの「象書」
12 山本大廣 書であっても絵であってもいけない新たなモノ─私の現代美術
13 土橋靖子 「ことば」への想いを伝えたい─「言葉」の意味ではない
14 石飛博光 「文字」はもともと「絵」─そして「ことば」の想いが「書」
15 沢村澄子 「いろは歌」─時には雑巾文字の表現者─それでも書は美しい
16 片岡重和 単に自由であることよりも手習いが楽しいのは何故か
17 友葭良一 現代美術の波から生まれた現代書─それでも文字から始まる
18 山本尚志 灰皿が飛んできた─という図形にカタカナ文字を書く
19 有岡シュン崖 古典に立脚する─そして表現における自由
20 山中翠谷 アンバランスというバランス─表現としての心得
21 宮村 弦 ドット文字とモールス符号で試みる造形─発想の転換
22 室井玄聳 「真っ当な書」と「真っ当でない書」─表現の自由と不自由
23 中澤希水 普段着の言葉からアルファベットまで─暮らしと書を繋ぐアート
24 佐藤達也 BOKURA NO SHO-TEN, 2016と「僕らの書」の可能性
25 浅葉克己 デザインと書の文字創りの楽しさ─「文字」をめぐる冒険者として
終章 「書は美術なのか」─前衛という意識の行方と芸術としての顔
2 戦後生まれの「書」の行方
1 中野北溟
2 山本大廣
3 柿下木冠
4 「書という美術」をめぐって─オリジナリティの行方
あとがきにかえて
掲載作家略年譜
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