医学のあゆみ 進化する胎児治療ー研究と臨床の最新情報 291巻8号[雑誌]
・1982年、米国で胎児治療の基本概念が提示され、経胎盤、超音波ガイド下、胎児鏡下、子宮切開直視下で種々の胎児治療が施行されるようになった。
・国内では、2012年には胎児鏡下レーザー手術と胸腔シャント術、2019年には無心体双胎に対するラジオ波凝固術、2020年には胎児輸血が保険収載され、周産期医療の標準治療と認識されるようになった。また、先天性横隔膜ヘルニアへの胎児鏡下気管閉塞術、脊髄髄膜瘤への直視下修復術も、臨床研究として施行中である。
・本特集では、臨床や臨床研究で行われている胎児治療から先駆的研究まで9つのテーマを取り上げる。
■進化する胎児治療ーー研究と臨床の最新情報
・はじめに
・一絨毛膜双胎のレーザー手術ーーどこまで適応が広がったか
〔key word〕胎児鏡手術、双胎間輸血症候群(TTTS)、selective FGR
・先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術ーーTOTAL trial後の現状
〔key word〕先天性横隔膜ヘルニア(CDH)、胎児鏡下気管閉塞術(FETO)、o/e LHR
・胎児心臓疾患に対するインターベンションーー日本と欧米の現況
〔key word〕重症大動脈弁狭窄(CAS)、左心低形成症候群(HLHS)、肺動脈閉鎖、心臓腫瘍
・日本でついにはじまった脊髄髄膜瘤の直視下胎児手術ーー日本に導入するためのこれまでの取り組み
〔key word〕胎児手術、脊髄髄膜瘤(MMC)、早期安全性試験、先進医療
・脊髄髄膜瘤の内視鏡下胎児手術ーー将来の導入を見据えて手術法を比較すると
〔key word〕脊髄髄膜瘤(MMC)、胎児手術、子宮鏡下髄膜瘤閉鎖術
・先天性代謝異常症に対する胎児治療ーー胎児への酵素補充療法
〔key word〕胎児治療、ライソゾーム病、胎児期酵素補充療法
・新しい胎児治療をつくるーー腹壁破裂の動物モデル
〔key word〕複雑型腹壁破裂、胎児手術、動物モデル
・再生医療の胎児治療への応用ーー今後期待される治療法は
〔key word〕胎児治療、iPS細胞、間葉系幹細胞
・ここまできた人工子宮・人工胎盤
〔key word〕人工子宮、人工胎盤、早産
●TOPICS 脳神経外科学
・脳動静脈奇形塞栓術の現状と近未来
●TOPICS 産科学・婦人科学
・ヒト胚着床現象のin vitroでの再現
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(17)
・自己免疫性皮膚炎における病原性Th17細胞の生存機構
〔key word〕自己免疫疾患、乾癬、ヘルパーT細胞、Th17、治療抵抗性
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(3)
・前立腺癌術後腹圧性尿失禁に対する自己脂肪組織由来幹細胞投与による再生医療の取り組み
〔key word〕培養脂肪幹細胞、前立腺癌、腹圧性尿失禁、足場脂肪、バルキング
●FORUM 戦争と医学・医療(6)
・植民地の生活科学ーー「満洲」の環境適応に関する研究を中心に
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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