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1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる…。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていたー。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる…。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていたー。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
レビュー(582件)
期待外れです。私の感性とどこが違うのかな。
大満足です
村上さんの短編集はその殆どを読んだと思いますが、その中で最も好きな本になりました。全編ドラスティックな動きがないけれど静かに展開する物語と、そこここにちりばめられた村上さん独特の表現が何かわからないままにこの本の中に引きこんでゆき、知らない間に一冊を読み切っています。いつもながら村上さんの本の中に込められたメッセージを掴み切れませんが、それでも良いと思わせてくれます。
面白い
短編小説自体を読むのが初めてでしたが、 大好きな村上春樹さんの作品と言う事で、 興味深く、楽しく読みました。 「かえるくん、東京を救う」が、私は一番 好きです。 村上春樹さんと言えば、長編小説が伏線に 次ぐ伏線で大好きなのですが、短編小説は ラストがバッサリ切られる感じですね。 でも、その感じが、前編通して考えさせ られたりする事も多く、良かったです。 阪神淡路大震災をベースに、全てのお話が それぞれに成り立っています。 短編なので、すらすら読めますし、一読を おすすめです。
素敵な短編
UFO釧路に降りるというタイトルが 気になり 購入 村上作品初の 短編を読みました 特にカエルくん 蜜蜂パイがお気に入りです
◇あらすじ◇ 1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた──。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。