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昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。今年3月も、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している・・・。これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか! 山本七平は本書で「「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。 『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』と続き、日本人の心の中にかつても今も深く根ざしている思想が明らかにされていくのは圧巻。 日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った、不朽の傑作を、文字の大きな新装版で。
レビュー(50件)
最近、コロナのことから こうして、以前の重要な書物も取り上げられている。 皮肉なことだと、つくづく思う。
あまりに有名な、日本社会を分析した書籍であり、概要をご存じのかたも多いと思います。求めやすい価格なので、と手にとってみました。とても良かったです。
商品はすぐに届きました、丁寧,信頼,感謝!
日本人の思考を読み解く本です
理論は理解しても結論はその場の空気によって決定される。日本特有の最終決定は何故なのかを読み解く。戦中も今も思考が変わらない日本人の思考を研究した本です。
すぐにみつかりました!
探していた本ですぐみつかりました。ありがとうございました。