遊女の仇討ちといってしまえばそうなのですが、周りの人々の語りが軽妙で面白く、 最後までワクワクと読めました。 600円でかなり長い時間楽しめて、お得感も十分にありますよ。 時代物好きもミステリー好きも、大満足の一冊ですね。,ミステリー仕立ての吉原指南書、とでもいうべき快作です。 花街を取り巻く人々が次々と登場しては、ある花魁についての話が語られ、徐々にとある事件の謎が、 そしてまた一体この物語の聞き手は誰なのかという読み手の謎が開かされる仕掛け。 艶っぽい世界にどっぷりハマって読みふけりました。わちきゃ、気に入りんした。,失踪した花魁の周辺にいた人物がそれぞれ事情を語っていく形式。最初の部分だけ、人の語りにしては説明っぽいような違和感を覚えましたが、やがて気にならなくなりました。 ミステリー仕立てのようですが、謎としてはさほどではありません。たぶん、この物語を描く方法のひとつとしてミステリーの形式をとっただけで、なぞ解きが目的ではないのでしょう。 苦界といわれる世界にしてはずいぶん甘いなという印象を受けましたが、この空気感とでもいうのか、花魁だけでなく、楼主や遣り手の婆や男衆など周辺を取り巻く人々や、吉原のさまざまな習慣や文化が描かれており、花魁好きな私にはこたえられないです。 きっと膨大な資料に支えられているのであろうと思える内容です。作者の他の作品も読んでみたい。,おどろきの構成で、ぐんぐん引き込まれ、ラストに衝撃です。読み終えたあとに心地よい余韻が・・・,なんだかなぁ~(-_-)ってカンジですね・・・これがいいという方もいらっしゃるでしょう・・・
レビュー(126件)
愉しい
遊女の仇討ちといってしまえばそうなのですが、周りの人々の語りが軽妙で面白く、 最後までワクワクと読めました。 600円でかなり長い時間楽しめて、お得感も十分にありますよ。 時代物好きもミステリー好きも、大満足の一冊ですね。
おもしろうありんす
ミステリー仕立ての吉原指南書、とでもいうべき快作です。 花街を取り巻く人々が次々と登場しては、ある花魁についての話が語られ、徐々にとある事件の謎が、 そしてまた一体この物語の聞き手は誰なのかという読み手の謎が開かされる仕掛け。 艶っぽい世界にどっぷりハマって読みふけりました。わちきゃ、気に入りんした。
失踪した花魁の周辺にいた人物がそれぞれ事情を語っていく形式。最初の部分だけ、人の語りにしては説明っぽいような違和感を覚えましたが、やがて気にならなくなりました。 ミステリー仕立てのようですが、謎としてはさほどではありません。たぶん、この物語を描く方法のひとつとしてミステリーの形式をとっただけで、なぞ解きが目的ではないのでしょう。 苦界といわれる世界にしてはずいぶん甘いなという印象を受けましたが、この空気感とでもいうのか、花魁だけでなく、楼主や遣り手の婆や男衆など周辺を取り巻く人々や、吉原のさまざまな習慣や文化が描かれており、花魁好きな私にはこたえられないです。 きっと膨大な資料に支えられているのであろうと思える内容です。作者の他の作品も読んでみたい。
おどろきの構成で、ぐんぐん引き込まれ、ラストに衝撃です。読み終えたあとに心地よい余韻が・・・
なんだかなぁ~(-_-)ってカンジですね・・・これがいいという方もいらっしゃるでしょう・・・