『侘び然び幽玄のこころ』『人生は残酷である』に続く、森上逍遥著作第3弾(森神から改名、544頁)。この世界はたった4つの力と2種類の素粒子とで出来た余りに単純な原理。量子力学において素粒子は生滅を繰り返す不可思議な存在だが<時空存在論>に信じられない驚きの答えを導き出す。本書はこの宇宙を支配する物理原理を分かりやすく紹介。更には仏教が説く自我や煩悩の実存性を原子核の構造やそこに働く重力や電磁気力等と連関させた世界初の分析の書でもある。また人類の進化過程を「言語」という観点から捉え直し〈言語次元〉という全く新しい概念と、究極の〈叡智言語〉獲得について画期的論を展開。最新科学が解明しつつある宇宙の構造と仏教が2500年前から説く「時空」や「悟り」との関係を大胆に解き明かす。未知なる宇宙や悟りへの果てない興味をお持ちの方たちにとってはワクワクの一冊である! 感情的唯物論者への反論の書でもある。
◆序章 「この世」は存在しない!
◆第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説
知識人の傲慢
◆第二章 言語の次元
人類進化に介在する〈言語〉次元
叡智言語 タオとの邂逅
◆第三章 ノーベル賞物理学者らのタオ観
アインシュタインの宗教観
湯川秀樹と老荘哲学
◆第四章 宇宙の仕組みとタオ
人間原理
星屑から人は誕生した
◆第五章 新たな「神」の構築
自律(スピン)する世界
輪廻ー存在の証明
◆第六章 悟り」の構造
宇宙と人類を支配する「重力」の意味
三世実有法体恒有
◆第七章 老子のタオ
レビュー(2件)
「ダークマター」の話もあり、タイムトラベルも仏教で説くことができるのですね。 あのお釈迦様が言われた「空」の世界を現代の物理の素粒子の世界で説明していて、全然違う角度から導くのがすごいと思いました。表現は数式だけではないのですね。物理学を勉強している人達に読んでほしいです。
宇宙物理学と古代の叡智の一致!
夢中で読みました。最新の物理学と、仏教哲学や老子の無為の世界が驚くほどに一致している様から、宇宙の法則「タオ」について書かれています。現代の最先端の科学と、古代の叡智の一致はとにかく凄い。どんどん引き込まれて一気に読みました。 仏教の空の哲学や、量子論や刹那滅の概念など、難解なところもありましたが、明快で読みやすい文体であり、科学的に論理的に真正面から解説されているので、難解でも引き込まれていくのです。自分なりの理解を深めたくて繰り返し読んでいますが、読む度に理解が進んで発見があって、都度、新たな知的興奮を貰えます。不可思議な宇宙を貫いている法則「タオ」に、感動しどこか安心します。 科学的な解説と共に、筆者の「禅定者」としての認識の深さにもとても惹かれて、坐禅瞑想にも、今、興味一杯です。この宇宙原理の理解と実感を深めたい。素晴らしい本だと思います。