春野ルハ短編集をこれまで3冊出版する事が出来た。これで4冊目となる。中学生女子、90歳前後のインテリで美人系の高齢女子に結構読まれているらしい。考えて見れば思い当たるふしもある。90歳前後でインテリの高齢女子は短編が読みやすいらしい。童話チックで読みやすいのが良いらしい。「パン喰い競争とオリンピック」は「2060年の話なのに、書かれていることは昭和感覚ですね」とほめて頂ける。どうも、ご自分の人生と重ねているところがあるようだ。女子中学生の場合は、単純に面白いらしい。こんなジャンルのものはあまり無いと言う。あまり怖いとは思わないらしい。横のつながりもある。「昔は暗くて陰気なものは嫌だったけれど、今ではあちらの方の住人が多くなってしまい、なんだか妙な親しみも感じますのよ、オホホホホ」と…短編集を書き始めたころ、何人かに原稿を渡し、感想を聞く事になった。女性からはほとんど感想を得る事が出来た。男性からは一人も感想を聞くことが出来なかった。その理由を追ってみた。「俺、本当は怖がりなんだよ、小さい頃からね、苦手なんだよ、今もね」老いも若きもほとんど同じような考えを聞いた。そして「今立場的に怖いなんて言えないだろう」とすごまれた。男のほうが実は怖がりだと言う事が分かった。幽霊の住める場所は狭められている。私達の住める場所も狭められていないか。不可思議な超常的な物が心の中にある間は、人は謙虚でいられるのかも。「幽霊話を書いている時、怖くはないですか?」とよく聞かれる。「本当は怖いのです」、「なぜ書きますか」、「書いてほしいと集まるからです」どうも向こうの世界、彼岸の世界へ行くと、こちらの世界が懐かしいようだ。自分の事を忘れて欲しくないという思いがあるようだ。
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