企業経営は自社の収益力、資金調達力の範囲内で投資、回収を反復すれば健全に運営できる筈である。それが本来の事業計画と無関係な分野に投資を拡大し、銀行も安易な担保査定で協力したため、企業の倒産から銀行経営の破綻へと波及した。とにかく何事でも無計画に手を拡げすぎるのが一番危険なことであり、最近の歴史でいえば、太平洋戦争における日本海軍が正に代表的な事例であった。この日本海軍の航跡を辿るうちに、企業経営の悪しき事例との共通点の多いことに驚いた。戦後生まれの人々が本書を読み、日本海軍の戦闘の実相を幾らかでも知って教訓として欲しい。
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