0 「文明化の使命」の時代とその文化:序にかえて 柳沢史明
一 アフリカ彫刻とキリスト教宣教師
二 パリ植民地博覧会とカトリック宣教団パビリオン
三 「文明化の使命」と共和国的理念
四 「文明化の使命」の時代を生きる
五 本書の構成と内容
I 第三共和政成立期における宗教と人種
1 転換期の言説(ディスクール):ライシテ(laïcité)とフランスの優位性 江島泰子
一 脱宗教化(ライシザシオン)と植民地化の時代
二 転換期の言説(ディスクール)
2 ゴビノーとフィルマン:二つの人種理論 長谷川一年
一 はじめに
二 ゴビノー『人種不平等論』
三 フィルマン『人種平等論』
四 ゴビノー、フィルマン、そして現代
3 郷愁と愛国心:レオン・カーアン『ユダヤの生活』にみる第三共和政期のユダヤ系フランス人 鈴木重周
一 はじめに
二 ユダヤ系フランス人としてのレオン・カーアン
三 「ユダヤ文学」としての『ユダヤの生活』
四 愛国心と反ユダヤ主義
五 結びにかえて
II 「植民地文学」と「ルポルタージュ」
4 共和国内の二つの「他者」:アンドレ・ドゥメゾンとルイ=フェルディナン・セリーヌにおけるアフリカとユダヤ 吉澤英樹
一 はじめに:第三共和政における他者の扱い
二 セリーヌとドゥメゾンのアフリカ体験と文学作品におけるアフリカの表象
三 両大戦間期における「植民地文学」の機能
四 二人の作家の反ユダヤ主義と対独協力
五 結びにかえて
5 交差する視線から浮かび上がる植民地アフリカ:ジョルジュ・シムノンとジョゼフ・ケッセルのルポルタージュ作品から ラファエル・ランバル/野村昌代(訳)
一 はじめに
二 白人の支配の終わり
三 スタンレーの足跡を追って
四 アフリカの自然がもつ再生効果
五 シムノン:アフリカに関する物語の迷蒙を打破する人
六 エキゾチシズムの崩壊
七 万人に平等の尊厳と公正
八 結 論
III 宣教師たちのみた植民地アフリカ
6 芸術と宗教を介した植民地(主義)的歩み寄り:G・アルディとフランス領西アフリカ 柳沢史明
一 序:植民地的文脈のなかのアフリカ芸術
二 植民地状況下における宗教的基盤:アルディがみたアフリカ芸術の展望
三 植民地地域における芸術の管理
四 植民地における宗教とその植民地主義的対処の三分類
五 サブサハラ・アフリカにおける宗教への対応と芸術の役割
六 「原住民芸術」の覚醒とAOFの状況に対するアルディの認識
七 芸術と宗教を介した植民地主義的な「歩み寄り」
八 結びにかえて
7 宣教博物館:アフリカの器物の地位について ロリック・ゼルビニ/中野芳彦(訳)
一 はじめに
二 宣教行為の学術的争点としての器物
三 保存=展示のプロセス
四 使用法の変化:新たな空間、新たな儀礼
8 宣教師と植民地化:モンゴ・ベティの二つの小説から 砂野幸稔
一 アフリカ文学と宣教師
二 植民地支配下のカメルーンとモンゴ・ベティ
三 「福音伝道」の脱神話化
四 アフリカ人社会の矛盾と変化
五 結びにかえて
跋:共和国フランスの国民統合と普遍的人間像をめぐる駆け引き
あとがき
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