1930年代のスターリン体制下で粛清され、戦後の西側世界でその理論的業績を高く評価されたソビエト・ロシアの経済学者ルービン。代表作『マルクス価値論概説』と対をなす本書は、草稿が2011年に初公刊された貴重な論文であり、さらにルービンの仕事の歴史的意義を詳説する編者ヴァーシナ氏および訳者による論考、ドイツ語訳版の解説等も併録する。20世紀経済学史への貢献。
1 マルクス貨幣論概説 【イ・イ・ルービン】
1 マルクスにおける価値の理論と貨幣の理論
[2] 貨幣の必然性
[3] 商品の使用価値と交換価値のあいだの矛盾の結果としての貨幣
[4] 貨幣の発生
[5] 貨幣と抽象的・社会的労働
[6] 価値尺度
価値尺度とはなにか
[7] 流通手段
[8] 蓄蔵貨幣
2 イ・イ・ルービンと草稿「マルクス貨幣論概説」 【エル・ヴァーシナ】
3 一九二二年から一九三一年までのルービン著作目録 【ヴァーシナ編、竹永補足】
4 関連資料
ルービンシチナ 【W・ヘデラー】
ルービンのマルクス貨幣理論解釈 【A・バルディレフ】
ルービンの経済学史と西欧経済学者に対する批判 【G・ポキチェンコ】
ルービン指導下のマルクス─エンゲルス研究所の経済学部門
【G・ロキチャンスキー/R・ヘ ッカー】
二度の逮捕のあいだ──イサーク・イ・ルービンの生涯と著作活動における知られざる期間
【G・ロキチャンスキー】
付録 一九三七年一一月二三日のイサーク・イリイチ・ルービンの証言
5 編訳者解説 イ・イ・ルービンの 「マルクス貨幣論概説」 【竹永 進】
はじめに
1 マルクスの資本主義理論における貨幣論と価値論
1 価値論(概説)と貨幣論(概説)の関連
2 『資本論』冒頭の特殊な理論的枠組み─「価値(貨幣)としての商品」
3 『資本論』冒頭章の構成(前半部分の価値規定論と後半部分の意味)
2 貨幣生成論と価値実体規定
3 価値尺度としての貨幣
1 価値尺度と流通手段、両者の関連
2 「価値尺度とは何か」
4 蓄蔵貨幣
索 引
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