むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、上巻には「こぶ取り爺」「浦島太郎」「舌切り雀」「桃太郎」など、おなじみの「むかしがたり」(完形昔話)103篇を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。
レビュー(3件)
昔話
地方地方の方言を交えて、生き生きと簡潔に書かれた、良い本です。
「むかしがたり」(完形昔話)103篇、「動物昔話」29話、「笑い話」123話、「形式話」7話という分類で合計262話を収録。同じ著者が出している「日本昔話百選改訂新版」は日本を北国(北海道・東北)、中の国(関東・中部・近畿)、西国(中国・四国・九州)の各風土に分けて昔話を収録している。