「国際の平和と安全の維持」を任務に掲げた国連、特に安保理の紛争対処能力については否定的意見が大勢を占める。現在進行中のロシアのウクライナ侵略においても、安保理の無力が嘆かれている。
安保理という機関は、国連発足以来今日まで、本当に無能な存在であり続けて来たのか。この大きなテーマを追う一冊。
今日までに発生した国際紛争に対する国連、特に安保理の対処ぶりを追い、国際政治の現実という活動環境と国連憲章によって実際に安保理に与えられた権限の意味するところを踏まえつつ、結果に即した実績の評価を試みる。
国連発足以来の主要国際紛争の全てをカバーする。その過程では、安保理による「平和に対する脅威」の認識の変遷とともに、これと連動しつつ「紛争の平和的解決」及び「平和と安全に対する脅威」への対処の両面において、安保理による紛争対処の枢要手段として成長して来たPKOの足跡も顕となる。
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