宮澤賢治の童話・劇にちりばめられた数多くの歌に考証・節づけを試み、賢治文学の音楽的特質の表現を追求する。掲載された作品(22篇)ごとに「本文と楽譜」「登場人物」「あらすじと要点」「わかりにくい言葉」「歌について」の項目を設け、専門的かつ興味深く解説。童話の本文は歌の部分を中心に抜きだし、歌詞ごとに楽譜(約100曲)を添付。曲態は先差万別で、賢治作曲の歌や他の曲を借りてきた歌、編者作曲の歌も含まれる。また童話に使われているオノマトペ(擬音語・擬態語)や方言(おもに岩手県の地方独特の言葉)の意味、登場人物・主人公・話のテーマ・歌詞の種類や詩型・音階やリズム・ふし(旋律)の表す感じ(曲想)など幅広い視点で賢治童話の歌のポイントと魅力をひもとく。賢治の生涯にわたる生活・文化・音楽環境を記述した『宮澤賢治の音楽風景ー音楽心象の土壌ー』(風詠社刊)の姉妹編。
賢治童話の魅力をひもとくー序にかえてー/双子の星(本文・楽譜=以下同様)/蜘蛛となめくじと狸/かしわばやしの夜/月夜のでんしんばしら/鹿踊りのはじまり/狼森と笊森、盗森/雪渡り/カイロ団長/気のいい火山弾/種山ヶ原/(劇)種山ヶ原の夜/イーハトーボ農学校の春/イギリス海岸/(劇)饑餓陣営/十力の金剛石/シグナルとシグナレス/葡萄水/タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった/ざしき童子のはなし/北守将軍と三人兄弟の医者/ポラーノの広場/風の又三郎/[付録楽譜]合唱組曲「星めぐりの歌」宮澤賢治作詞・作曲、尾原昭夫編曲・作曲ほか/あとがき
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