個人的には大いに興味がありながらも、世界史の中の位置づけとしては、非常に地味な国の本が久々に出たぞ、ということで、購入しました。これまでに読んだ本と比べて、著者が違うと焦点を当てる部分が異なるので、読み応えがありました。,西ローマがゲルマン民族の侵入で荒廃したのに対し、 東の方はこれまでスポットを当てらていなかったので、興味深く読みました。,古今東西の様々な研究成果も踏まえながら、判り易く「約千年もの期間に亘る興亡」の物語が説かれた「新書らしい」という感の面白い一冊であった。 ビザンツ帝国というモノは、アジアでも欧州でもなく、古典古代の帝国でも近代の帝国でもない。永い人類の歴史の中で、相当の長さで、一定の価値観のようなモノを受継ごうとしていて、やがて退場したという存在だ。 「奈良時代から鎌倉時代まで」というような次元の永い経過なので、世の中の様子はドンドンと大きく変わっていて、時代毎に様々な対応は求められ、実際にそうしながら、次第に周辺勢力に蚕食されて行ったビザンツ帝国ではある。が、歴代の皇帝達を核に「受継ごうとしたモノ」が何だったのか? そういうような「考える材料」ともなり得る内容だが、他方で、単純に「物語」として面白いかもしれない内容が多かったと思う。
レビュー(18件)
久々のビザンツに関する本
個人的には大いに興味がありながらも、世界史の中の位置づけとしては、非常に地味な国の本が久々に出たぞ、ということで、購入しました。これまでに読んだ本と比べて、著者が違うと焦点を当てる部分が異なるので、読み応えがありました。
西ローマがゲルマン民族の侵入で荒廃したのに対し、 東の方はこれまでスポットを当てらていなかったので、興味深く読みました。
古今東西の様々な研究成果も踏まえながら、判り易く「約千年もの期間に亘る興亡」の物語が説かれた「新書らしい」という感の面白い一冊であった。 ビザンツ帝国というモノは、アジアでも欧州でもなく、古典古代の帝国でも近代の帝国でもない。永い人類の歴史の中で、相当の長さで、一定の価値観のようなモノを受継ごうとしていて、やがて退場したという存在だ。 「奈良時代から鎌倉時代まで」というような次元の永い経過なので、世の中の様子はドンドンと大きく変わっていて、時代毎に様々な対応は求められ、実際にそうしながら、次第に周辺勢力に蚕食されて行ったビザンツ帝国ではある。が、歴代の皇帝達を核に「受継ごうとしたモノ」が何だったのか? そういうような「考える材料」ともなり得る内容だが、他方で、単純に「物語」として面白いかもしれない内容が多かったと思う。