「結婚記について」 私が、我が家の歴史を書こうと思い立ったのは昭和53年11月17日、私たちの11回目の結婚記念日だった。家族の歴史を書きたいと強く思った瞬間、「結婚記」という題名がパッとごく自然に頭に浮かんできた。3日後、私は下書きを始めた。当時主人は40才、私は37才。10才の長女を始め5人の子供。末っ子の三女はやっと3才の誕生日を迎えたところだ。 子供たちが成長したある日、主人が私に言った「子供たちが理想通りに成長したので、もう俺の言うことは何にもなくなっちゃったよ」。そして彼は嬉しそうに笑っていた。 我が家の理想は最初からこうだ。「家族一人一人が自分らしく輝きながらすくっと立っていて、お互いに輝いている者同志が相手を認め、尊重し、共感し合う親友になること。そしてそれが結果として家族なのだということ」だ。つまり家族が大の親友同志なのである。私は、彼の考え方には大いに共感している。 私が「結婚記」を書こうと決心した理由は、ひとえに子供や孫たちに、我が家の歴史を知ってもらいたいと思ったからだ。「結婚記」は、私たちの大切な宝物であり誇りである子供と孫への、私たちからのプレゼントである。子供たちは、生まれたときから家族として一緒に生活してきたので、たくさんの思い出を共有している。すばらしい感動や懐かしい思い出が、心にぎっしりと詰まっていることだろう。孫たちにとっては、「結婚記」を読むことで、自分の父や母が両親と共にどんな家庭生活を送っていたのか、どんな子供だったのかを知ることができるのは、きっとすごく興味深いことだろう。祖父母の私たちの考え方や人柄についても分かってもらえると思うと嬉しい。 幸せは、自分のまわりにいっぱいある。どんな小さなことでも、それを幸せと感じることができる自分がすごく幸せなのだ。と、私はいつも思っている。「結婚記」の中からそういう幸せを読みとってもらえたら、私たちはほんとうに嬉しい。ありがたき幸せである。 順亮、玉枝
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