大学初年度相当の講義で使用することを念頭に編まれた、人文科学の地力をつける入門書として最適の一冊。
著者の専門である文化人類学にあまり偏らないように、哲学、社会学、言語学、歴史学、文学、その他、人間とその文化に関わるさまざまな学問領域から取捨選択した内容を、専門的で細かな論点に深入りしすぎず、日本語文献で確認できる情報を基盤としたシンプルで明確な記述を心がけた。
第2版の刊行に際して、誤字・脱字の修正と記述や表現の補正を行い、事例や文献の一部を更新するとともに、第14章を改稿。また、さらなる探究へと読者を誘うための足掛かりとして、新たに13本のコラムを設けた。
第1章 人類文化学とは何か
column1 ◆ 若い男性の殺人率がもっとも高い?
第2章 人類文化研究のアルケオロジー
column2 ◆ 赤信号みんなで渡れば怖くない?
第3章 科学と反科学
column3 ◆ 儲かればそれでいいのか?--反科学の経済学と観光論
第4章 ホモ=サピエンスと文化
第5章 歌う鳥と話すヒト
column4 ◆ 歌がうまい男性はかならず女性にもてるのか?
第6章 情報をめぐる論理と倫理
column5 ◆ 軍事機密情報に隠蔽やウソはつきものである?
第7章 因果論と少年犯罪
column6 ◆ 朝ごはんを食べても成績は上がらない?
第8章 骨と銃弾と考古学
第9章 異文化とは何か
column7 ◆ フィールドワークに王道なし
第10章 文化相対主義のエッセンス
column8 ◆ さまざまな価値観を尊重することは
論理的矛盾に陥る
第11章 異文化としてのセクシュアリティ
column9 ◆ 同性婚をめぐる司法・立法・行政府
column10◆ 10週間体毛剃りをやめる女性/
体毛剃りをつづける男性という課題
第12章 現代社会の複雑性とリスク
第13章 戦後日本の原子力/核
column11◆ 原発事故後の原発依存状態というアイロニー
第14章 環境と社会は持続可能か
column12◆ パーフィットの「非同一性問題」
第15章 はじまりのおわり
column13◆ シャルリ・エブド襲撃事件
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