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諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。 ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(やけど)で刻まれていた。 離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているというが、諏訪野は女性の態度と行動に違和感を覚える。 彼女はなぜか、毎月5日に退院できるよう入院していたのだーー(「彼女が瞳を閉じる理由」)。 初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた5人の患者たちの謎を、新米医師、諏訪野良太はどう解き明かすのか。 「彼」は、人の心を聴ける医師。心震える連作医療ミステリ!
レビュー(190件)
新米医師の諏訪野が初期臨床研修で、患者に接するうえで、いろいろな謎を解明していく物語。 こんな医者がいてほしいと思いながら、読み進めていくと、知念実希人の物語の展開能力に、 びっくりする。 全般的にいい話
序盤の話はちょっと軽めかな〜という感じでしたが、終盤になるにつれて引き込まれ、涙が出ました。
小説を読むのが久しぶりな私でもサクサク読めました。短編で、細切れで読んでも大丈夫です。 その反面、しっかりしたミステリーを求める人には少々物足りないかもしれません。軽く読むのにオススメ。
医療ミステリーとはつゆ知らず。読んでいて急に謎解きが始まったのでびっくりしました(笑) 文章は読みやすく短編でサクサク進んでいくので、普段小説を読まない私でもとても読みやすかったです。 私の想像力が乏しいせいか、大きな感動や心を鷲掴みにされるような気持ちにはなりませんでしたが、人の気持ちはパッと見だけじゃ決めつけれない、何故だろうと寄り添う事を大切さを感じました。 作者は実際にお医者さんと言う事で…この作者さんの願いでもあるのかなと思いました。
最高です
どんな内容か分からずに購入しましたが、最高ランクの内容でした。