左翼っぽ~いのだったら嫌だなあと思っていたけど、思想的な訴えはまったくなく、ただ時代設定がたまたま戦時中だった、というような。しかし言葉遣いが美しい。長野まゆみ的な美しさは勿論、英霊の遺書などに見るような端正な言葉遣いが、良い!長野まゆみの書く女性が苦手ですが、この本の主人公はいやらしさがなくて好印象。ボーイズラブ要素もゼロ。白玉の泡蒸し・・・食べたい。夏になると読みたくなる、古き良き日本の美しさと長野まゆみの言葉の美しさを感じる本でした。,市岡・史郎の死の抽象的な描かれ方が静かで深い悲しさを感じる。その後の珠紀の思いに触れる事なく8月6日で終わってしまうのも又その静かな悲しさが増長される。残酷で悲惨な戦時中の暮らしが幻想的に美しく描かれていてその落差が又悲しい気持ち。
レビュー(18件)
左翼っぽ~いのだったら嫌だなあと思っていたけど、思想的な訴えはまったくなく、ただ時代設定がたまたま戦時中だった、というような。しかし言葉遣いが美しい。長野まゆみ的な美しさは勿論、英霊の遺書などに見るような端正な言葉遣いが、良い!長野まゆみの書く女性が苦手ですが、この本の主人公はいやらしさがなくて好印象。ボーイズラブ要素もゼロ。白玉の泡蒸し・・・食べたい。夏になると読みたくなる、古き良き日本の美しさと長野まゆみの言葉の美しさを感じる本でした。
市岡・史郎の死の抽象的な描かれ方が静かで深い悲しさを感じる。その後の珠紀の思いに触れる事なく8月6日で終わってしまうのも又その静かな悲しさが増長される。残酷で悲惨な戦時中の暮らしが幻想的に美しく描かれていてその落差が又悲しい気持ち。