〈400年以上も続く「御粽司・川端道喜」の16代当主夫人が綴る、伝統、人の縁、「描く」ことへの想い〉
〈宮中歳時で用いられる菓子をほぼ一手に調製してきた「御粽司・川端道喜」16代当主夫人が綴る日々の暮らし〉
室町時代の創業以来、長きにわたり御所御用を承ってきた「御粽司」の川端道喜。
現在でこそ、水仙粽や羊羹粽、そして葩餅に代表される茶の湯の菓子を手がけているが、明治の東京遷都までは、宮中歳時で用いられる菓子をほぼ一手に調製していた。
現在、同家の代表を務め、伝統を受け継ぎ、次代へと繋ぐべく苦心惨憺されている川端知嘉子氏が、当家の歴史や、当家で作り続けられてきた菓子の紹介を交えつつ、自身と川端道喜との縁や、伝統を受け継ぐこと、菓子や菓子作り、現在も描き続ける日本画、日本画のモチーフとなる巨木や破損仏などへの想いを綴る。
レビュー(2件)
引き算の味。推します
『和菓子の京都』とは違う趣で、現在の川端道喜の様子をいろいろ知ることができて楽しい。次々と襲う苦難を乗り越えながら、宣伝せず乱造しない家訓が550年以上守られ続けている奇跡のような御粽司の秘密を垣間見れた気がする。最後に湯がく引き算の味の粽も本当に凄い。16代代行となった著者の温かい人柄も良く伝わり、より一層の道喜ファンになりました。