【輸入盤】ミサ曲と聖歌集 アルベルト・トゥルコ&ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ・ヴェローナ、フェデリコ・デル・ソルド(3CD)
: ファゾーロ、ジョヴァンニ・バッティスタ(c.1598-c.1664)
聖歌とオルガンのハイブリッドな美を優秀録音で堪能
ファゾーロ:ミサ曲と聖歌集(3CD)
フェデリコ・デル・ソルド(オルガン)、ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ・ヴェローナ
親しみやすく美しい音楽により、宗教音楽好きには名を知られているバロック初期の作曲家ファゾーロの作品は、当時のカトリック教会で重視されていたオルガンの姿をわかりやすく伝えてくれるものです。
ここでは4人の歌手による柔らかくピュアな歌唱と、表情豊かなオルガンの組み合わせにより、教会暦の年間行事曲を心地良い雰囲気で描き出しています。
ブックレット(英語・12ページ)には、オルガンのフェデリコ・デル・ソルドによる解説などが掲載。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ
ファゾーロは、1598年頃、北イタリアのトリノ近郊に誕生。修道士としてオルガンと作曲を学んだのち、29歳頃からローマの十二使徒教会で暮らし始め、ナポリでは若きシチリア貴族モンカダ公の知己を得て、このCDに収録されているOp.8の作品集を出版して献呈。51歳頃にはそのモンカダ公に同行して温暖なシチリア王国パレルモに移り住み、アッシジの聖フランチェスコ教会で暮らしながらモンレアーレ大聖堂の聖歌隊指揮者としても活動した人物。
なお、ファゾーロが長く暮らしたシチリアでは、スペイン統治の影響もあってか、母音で挟まれた「S」が現在でも清音になるため、当時もファソーロと発音されていた可能性がありますが、このCDの収録作品はシチリア渡航以前に作曲されているのでファゾーロと表記しておきます。
ミサ曲と聖歌集
1630年代に作曲されたと推測されている曲集。推測の根拠として、教皇ウルバヌス8世(数十人が熱病に倒れ8人が死亡したコンクラーヴェで選出されたことで有名)の改革のことや、印刷地ヴェネツィアでのペストの流行のことなどが、オルガン奏者で指揮者、音楽学者のフェデリコ・デル・ソルドによりブックレット(英文・12ページ)で解説されています。
演奏
演奏はフェデリコ・デル・ソルドと、ヴェローナの「ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ」によるもので、指揮はグレゴリオ聖歌とアンブロジオ聖歌研究と指揮の大御所で、ヴェローナ大聖堂で60年働いているアルベルト・トゥルコ。
録音
録音会場にはヴェローナ大聖堂が選ばれています。この大聖堂は建物幅29.2メートル、長さ72.8メートルとほどよい大きさで音響も濁りの無い響きで優秀。下の画像は録音セッションがおこなわれた右側のオルガン付近の様子です。奥のドーム天井の大理石部分には別なオルガンも見えています。
下の画像は身廊の奥の様子で、両脇の柱の横に小型オルガンの金色の装飾と扉が見えています。
作曲家情報ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ 1598年〜 サヴォイア公国 等◆1598年頃、サヴォイア公国(現・イタリア北西部付近)のアスティ(首都トリノ近郊)に誕生。
◆フランチェスコ修道会(フランシスコ修道会)の修道院で修行を積み、オルガン教師、作曲家でもある修道士として活動を開始。フランチェスコ修道会は音楽への貢献の大きさでも知られる組織。
1627年〜 ローマ教皇領 等◆1627〜1629年頃、ローマの十二使徒教会に居住。
◆1628年、ローマで「ルチア夫人の嘆き」、2つのアリアなど世俗作品を出版。 1630年代〜 ナポリ王国 等◆1630年代初頭、作品集 Op.8の作曲を開始。おそらくこの頃にナポリに滞在していたモンカダ公の知己を得ていたと考えられています。当時、ナポリ
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