本書はアメリカの物理学者、理論化学者ギブスの代表的論文である「不均一物質の平衡について」の本邦初の解説書である。化学平衡や相平衡について体系的に論じ、論文の中で化学ポテンシャル、熱力学ポテンシャル(ギブス自由エネルギー)、エントロピーなど今日用いられる基本的熱力学諸量を提起して統計力学の基礎を築き上げた。物理学史、化学史を研究する上での基本文献である。
主要目次
訳者序文
翻訳の方針
第一論文 流体の熱力学における図式的方法
・図表によって表されるべき量と関係
・図表の基本的概念と一般的性質
・通常使われている図表と比較したエントロピー
・完全気体の等積線、等圧線、等温線、等力学線、等エントロピー線が全て直線である図表体積
・一つの点のまわりの等積線、等圧線、等温線、等エントロピー線の配置
第二論文 曲面による物質の熱力学的性質の幾何学的表示法
第三論文 不均一物質の平衡について
・平衡および安定の基準
・重力・電気・固体のひずみ・毛管張力が影響しない不均一物質系の平衡条件
・基本程式の定義と性質
・量 Ψ,χ,ζについて
・ポテンシャル
・物質の共存相について
・基本方程式によって示される均一流体の内部安定性
・幾何学的表示
・臨界相
・1つの成分の量が非常に少ない場合のポテンシャルの値
・物体の分子構造に関するいくつかの問題点について
・重力の影響下での不均一な物質系の平衡条件
・理想気体と混合気体の基本方程式
・全ての可能な固体のひずみ状態に関して、流体と接する固体の内的および外的平衡の条件
・不均一物質系の平衡についての不連続面の影響
・起電力による平衡条件の修正
解説
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