本書に収録された合わせて8篇(各約30分)の講話と対話を通じてクリシュナムルティは、いまや砂漠と化しつつある現代世界の中で、われわれ一人ひとりが、いわば「オアシス」のような存在になることが急務だと訴えている。そのためには、関係を鏡として自己観察を行い続けることによって、自分の内面に組み込まれている心理構造を点検し、それを構成しているものー羨望、攻撃性、恐怖、快楽の追求、貪欲などーに徹底的に気づき、それらから自由になるという意味での「真の革命」を静かに遂げなければならない。本書には、そのような革命への道をすでに辿っている、あるいは辿ろうとしている人々への熱い励ましの思いが込められている。
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