▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(全10巻)、第七弾。
▼人類普遍のベストセラー、旧約聖書はいかにして生まれたのか。
旧約聖書の書物としての成立をたどり、テクストが描く「歴史世界」と激動の古代イスラエル史を対比させ、著者たちが「文字」のもつ信頼性を武器に、自らのアイデンティティを懸けて繰り広げた思想史上の〈戦い〉を考古学・聖書学の知見に基づき鮮やかに読み解く、刺激的な一冊。
序
文字の力
聖書=平和の書?
〈戦い〉の書としての旧約聖書
「旧約聖書」という呼称
旧約聖書物語のあらまし
「古代イスラエル」略史
旧約聖書のたどった歴史
I 旧約聖書の成り立ち
アンソロジーとしての旧約聖書
正典としての旧約聖書
異なる正典
著者は誰か
正典形成の過程
II イスラエル誕生をめぐる〈戦い〉--原イスラエルとは
「イスラエル」の登場
動乱の時代
ヨシュア記対士師記
「イスラエル」の物質文化
「歴史的イスラエル」、「原イスラエル」、「聖書的イスラエル」
イスラエル誕生をめぐる〈戦い〉
「歴史的イスラエル」誕生の背景
III 神のアイデンティティをめぐる〈戦い〉--われわれの神は誰か
忘れ去られた神名
神の自己紹介
先祖の神
ヤハウェは父祖の神か
神か神々か
全能の神
神の出身地
人名に見られる神名
バアルとの〈戦い〉
IV 「真のイスラエル」をめぐる〈戦い〉--北イスラエル王国滅亡後
「イスラエル」の栄光
北イスラエル王国の滅亡と南ユダ王国の台頭
「真のイスラエル」の継承者
アケメネス朝時代における「真のイスラエル」論争
V 祭司の正統性をめぐる〈戦い〉--どちらの地位が上か
「祭司」と「神官」
「祭司」とは何か
「聖なる場所」と権力
「契約の箱」と幕屋
祭司の資格
祭司ヒエラルキー
レビ人とは何か
王国時代のエルサレムの祭司
アケメネス朝時代の祭司の系図
アロン対モーセ
王国時代以前における正統性をめぐる〈戦い〉
〈戦い〉の決着
食肉をめぐる〈戦い〉
VI 「神の言葉」をめぐる〈戦い〉--預言者対祭司・書記
旧約聖書の預言者
預言者の資格
古代西アジアにおける預言者
預言者の活動の場
王国滅亡後の預言者
預言者対書記
VII 結婚をめぐる〈戦い〉--「国際結婚」は合法か
産めよ、増えよ
王国時代以前の「国際結婚」の記述
王国時代の「国際結婚」
アケメネス朝時代の「国際結婚」
相続をめぐる〈戦い〉
離婚への反対
結
知の衝突・融合
文明の十字路
〈戦い〉の書としての旧約聖書
旧約聖書の読み方
注
参考文献
あとがき
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