一八世紀末、カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり、自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は、いまや近代史の一大画期だと認識されている。半世紀に及ぶ著者の研究をもとに、反レイシズム・反奴隷制・反植民地主義を掲げたこの革命と、苦難にみちた長いその後を、世界史的視座から叙述。
はじめにーーハイチ革命を見る眼
第一章 ハイチ革命を生んだ世界史ーー「カリブ海の真珠」の光と影
一 「繁栄」を支えた黒人奴隷
二 「繁栄」に潜む危うさ
第二章 ハイチ革命とフランス革命ーー史上初の奴隷制廃止への道
一 ハイチ革命の発端
二 フランス革命と植民地・奴隷制問題
三 史上初の奴隷制廃止
第三章 先駆性ゆえの苦難ーー革命以後の大西洋世界
一 「世界初の黒人共和国」の動向
二 ハイチ革命と大西洋世界
三 国際的承認を求めて
第四章 帝国の裏庭でーーハイチとアメリカ合衆国
一 リンカーンによるハイチ承認
二 アメリカ合衆国によるハイチ占領
第五章 ハイチ革命からみる世界史ーー疫病史から植民地責任まで
あとがき
図表出典一覧
主要参考文献
略年表
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