素戔烏尊、下照姫、住吉明神、春日明神・・・、神代の神々も諸社の明神も、中世には盛んに和歌を詠んだ。神が詠んだ和歌を神詠という。中世に生み出された神詠と、神詠をめぐる説話を読み解き、その動態を探る。
序章
第1章 中世神詠史素描
はじめに
一、平安時代の神詠
二、院政期の諸社神詠
三、『新古今集』と左注
四、生産され続ける神詠
おわりに
第2章 春日明神と「ふだらくの」歌
はじめに
一、創建説話の形成と「ふだらくの」歌
二、「ふだらくの」歌の変奏
三、春日明神の登場
四、空海と築壇
五、鎮壇法
六、源氏死亡説
おわりに
第3章 日吉山王と「わがいほは」歌
はじめに
一、『山家要略記』と三輪明神
二、「わがいほは」歌と歌学
三、中世の三輪明神
四、『山家要略記』の口決
おわりにー「わがいほは」歌と古今伝授ー
第4章 下照姫と「からころも」歌
はじめにー仮名序と天稚彦説話ー
一、天地人説
二、下照姫をめぐる中世神話
三、下照姫と「からころも」歌
四、「からころも」歌と竟宴和歌
五、「からころも」歌の転回
おわりに
第5章 北野天神と「いざここに」歌
はじめにー「天神の本地」の金札ー
一、金札とは何か
二、謡曲「金札」をめぐって
三、「いざここに」歌と古今集注釈
四、「いざここに」歌の秘伝化と天神
五、天神の実名と神号をめぐって
おわりに
付章 神々を配置するー熊野と白山ー
はじめに
一、歌学秘伝書の熊野・白山
二、熊野権現と伊奘諾・伊奘冉
三、白山権現と伊奘諾・伊奘冉
四、熊野・白山と開闢神話
おわりに
終章
引用資料一覧
あとがき
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