地域のランドスケープを保全・活用すること、すなわち地域の自然資源、歴史・文化資源、そして景観資源の保全・活用は、地域への誇りの育成、地域の魅力の増大を進めていくために必須の課題であり、人々を地域への定住を促す重要な要件となる。また、それに伴う地域との交流人口、地域への観光人口の増大は、新たな産業づくりにもつながることが期待される。 ランドスケープに関連する制度は、文化財、景観、緑地をはじめ多岐にわたり、文化財保護法や緑地関係制度のように長い歴史を持つものから、景観法のようにわずか10年前に制度ができたものまでさまざまであり、全貌をつかむのはいささか難しい。 本書は、景観法、歴史まちづくり法、そして緑地関係法などの都市におけるランドスケープ関連制度に関し、これまで筆者が折々に書いてきた論文に加筆修正を加え一冊に取りまとめ、多少なりとも制度の全体像を示すことを試みたものである。実務をされている方、これから研究を進めようとされる方々の参考になればと考えている。
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