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「持つ者は子宝に恵まれる」と江戸で評判の宝船の絵。しかし赤子を失ったある家の宝船の絵から、弁財天が消えたという。 深川の富勘長屋に住み、岡っ引き修業に励む北一は、噂の真相を確かめようと奔走する。 時を置かずして弁当屋の一家三人が殺された。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。 まだ未熟な北一だが、風呂屋の釜焚きをしている喜多次という相棒がいる。この男、なぜかめっぽう強く、頼りない北一をいつも助けてくれる。 亡き親分のおかみさん、大親分の政五郎、政五郎の元配下で昔の事件をすべて記憶している通称「おでこ」といった人たちーー。 そして北一の生業である文庫づくりを手伝う「欅屋敷」の「若」や用人の新兵衛といった“応援団”に見守られながら、北一が成長していく新感覚の捕物帖シリーズ第二弾!
レビュー(42件)
岡っ引きの親分に育てられた主人公の北一は文庫を作って販売して生計を立てている。 親分は急死してしまったが、主人公は人間性が良いのか色々な人に支えられて生きている。 其処に色々な事件が起こり解決を目指す為に奮闘して動き回る。 残酷な事件もあるのだが、主人公が人間臭いので暗いだけの話しでは無いのが良いと思います。 徐々に北一も成長して行って岡っ引きになるのか、それとも文庫販売、たまに親分のお手伝いをして暮らすのか先の展開が楽しみになって来ました。
宮部みゆきの大ファンです。ストーリーも面白いのですが、語られる人情の機微や教訓、智慧が身にしみます。登場人物たちがくっきりとした形を持って存在するかのようにも感じます。読み終わった後は、励まされたような前に進めるような少し強くなれたような心持ちになりました。
宮部みゆきファンですが、このシリーズはとてもおもしろかったです。これからも続編が発売されるのを楽しみにしています。
受け取りました 早速読みます 楽しみです
始めて読んだが人情味あふれる江戸期の推理小説。非常に面白く一気に読めた。