1980年代半ばを起点とする間断なき教育改革について、「授業」「生徒指導」「学校制度」「教師」「公教育」という5つのトピックをもとに、その展開や帰結、現れた問題点や課題などを論じる。
教育改革によって何が改革され、何が改革されなかったのかを明らかにしていくことで、日本の教育に刻み込まれた特質や問題性をも浮き彫りにする。
教育改革を担う教師や教職をめざす学生はもちろん、今どきの学校教育が「どうなっているのか」、そして「なぜ、こうなっているのか」に興味がある読者にぜひとも一読を勧めたい本である。
はじめに:教育改革を検証する
1章 授業:平等から個性重視、そして「個別最適」へ
「日本型高学力」
平等から個性重視へ
新しい学力観
個性重視の原則の着地点
ゆとりと生きる力 ほか
2章 生徒指導:「抱え込み」というジレンマ
生徒指導を語ることの難しさ
生徒指導とは?
生徒指導の構造
源流としての「生活指導」?
少年非行の3つの波 ほか
3章 学校制度:多様化・柔軟化のほうへ
複線型から単線型へ
単線型学校制度の部分的な改革
ためらいがちな改革
中等教育学校とは
中等教育学校のねらいと背景 ほか
4章 教師:管理・統制の先に
教師改革とは
教育改革を断行できる体制づくり
世紀末教師改革とは
教員人事の改革
世紀末教師改革の影響力 ほか
5章 公教育:教育産業との綱引きのゆくえ
何を問題とするのか
公教育の「境界」とそのゆくえ
新自由主義教育改革というプロジェクト
公教育と教育産業の戦後史
教育産業の公教育への侵入 ほか
おわりに:日本の学校と教育はどこへ?
図表出典
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