身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法
: ベッセル・ヴァン・デア・コーク/柴田裕之/杉山登志郎
私たちは何よりもまず、患者が現在をしっかりと思う存分生きるのを助けなくてはならないーー世界的第一人者が、トラウマによる脳の改変のメカニズムを解き明かし、薬物療法や従来の心理療法の限界と、EMDR、ニューロフィードバック、内的家族システム療法、PBSP療法、ヨーガ、演劇など、身体志向のさまざまな治療法の効果を紹介する、全米ベストセラー。トラウマの臨床と研究を牽引してきたヴァン・デア・コーク博士の集大成。
■本書を通して私は、被虐待児とその親の臨床の中で疑問を感じつつそのままになっていた問題や、断片的な理解のままになっていた問題のほぼすべてに、明確な回答を与えられ、視野が何倍にも広がったような体験をした。本書は日本でも、トラウマに向き合わざるを得ない人々にとって信頼できるテキストとなるだろう。--杉山登志郎(「解説の試み」より)
■科学者の果てしない好奇心と、研究者の該博な知識と、真実を語る者の情熱が見事に融合したのが、ヴァン・デア・コーク博士によるこの名著だ。--ジュディス・ハーマン(『心的外傷と回復』著者)
■ヴァン・デア・コークは、見事なまでに明快で魅力に満ちたこの力作で、私たち読者(専門家も一般大衆も)を彼自身の旅に伴い、自分の研究、同僚や学生、そして何をおいても患者から学んだ事柄の数々を示してくれる。端的に言えば、本書は傑作だ。--オノ・ヴァン・デア・ハート(国際トラウマティック・ストレス学会元会長)
■この傑出した作品は、セラピストばかりでなく、トラウマが引き起こす途方もない苦しみを理解したい、防ぎたい、あるいは治療したいと望む人なら誰もが、絶対に読むべき一冊だ。--パット・オグデン(センサリーモーター・サイコセラピー・インスティチュート創設者)
■本書は、一般読者がトラウマの複雑な作用を理解するための最先端の作品であり、苦しみを軽減するばかりでなく、生き延びるのが精一杯の状態を抜け出して人生で成功を収めるための、科学的知見に基づいた多種多様な取り組みの案内書だ。--ダニエル・J・シーゲル(UCLA医科大学臨床教授)
■本書は、明快で、人の心を捉えて離さず、途中でページを繰るのをやめるのが難しい作品であり、胸を打つ症例記録に満ちている。トラウマ治療の大家ヴァン・デア・コークは、過去三〇年間にメンタルヘルスの分野で起こったうちでも最重要と言ってよい一連の大躍進を取り上げる。トラウマが脳内のつながりばかりか、心と体のつながりをも断ち切ることが本書で明らかになり、このうえなく深刻なトラウマを抱えた人でさえ、あらゆる部分を再びまとめ上げるのを可能にする、胸躍るような新しい取り組みの数々について、私たちは学ぶことができる。--ノーマン・ドイジ(『脳はいかに治癒をもたらすか』著者)
レビュー(16件)
分厚い本ですが実例が多いので興味深く、読みやすかったです。
心理や精神面での理解を深める上で勉強になりました。内容からすると半額くらいでもいいのではないかと思います。高すぎる!
ストレスで通院を考える前に読んでください
ストレスで不安なとき、全部読まなくても、パラパラめくって参考になる事はあるので、色々ヒントを得られて助けられました。具体的に同じような症状を見られただけでも、良かったです。なかなかこのような情報って得られない。 お勧めは、整体や鍼灸などにまず行くことです。 精神科の医師に聞いたってあんまり教えてもらえず、時間ばかり過ぎ、余計に苦しむ。 通院は多くの病院の口コミを良く読んでください。良い先生との出会いに期待したいけど実際は難しい。疲れているときに、何件もまわる事を考えたり、体験を話すことは難しいと思う。(休むために診断してもらうには良いと思います)
PTSDからの回復について示唆に富む著作
この著者の前著を持っております。PTSDに対する立ち位置が大変明確です。帯にもある通り、「私たちは何よりもまず、患者が現在をしっかり思う存分生きるのを助けなければならない」の言葉通り、どうしたらそういった行為を実践できるのかの示唆に満ちています。医療分野、心理分野、福祉分野の方にお勧めです。