スピノザは主著『エチカ』において、理想とした自由なる人相互の間に真の感謝がみられると述べている。神に対してはどうか。スピノザの明言はない。神に対する知的愛は感謝といえるのか、問わねばならない。感謝は成熟した感情である。「稔るほどにこうべを垂れる稲穂かな」
はじめに
凡例
序論
第一章 スピノザの宗教観
1宗教か哲学か
2信仰による宗教
3知性による宗教
4知性による宗教 ─ 続き ─
第二章 スピノザの思想における「感謝」
第三章 「感謝」の構造
《……が》
《……に対して》
《……について》
《感謝する》
第四章 神に対する知的愛は感謝といえるか
1問い
2応答
1)信仰の立場より
⑴ 否定的 ⑵ 消極的 ⑶ 二重真理説より
2)感謝の構造より
⑴ 受動から能動へ ─ そのi ─ ⑵ 受動から能動へ ─ その2 ─ ⑶ 自己について ─ その1 ─
⑷ 自己について ─ その2 ─ ⑸ 神について
3)感謝の実践において
3結び
第五章 回顧と展望
引用文献・参考文献目録
レビュー(0件)