愚かな人生はある。不可解な生活もある。無価値な生もあるだろう。
しかし/だから、狂おしい思いで、その狂える倫理を書きとめる。何かが狂う。何かが正される。そして何かが動きだす。
若き友人たちの本ができあがった。
はじめに(小西真理子)
第I部 「愚か」な生を肯定するーー家族論再考
第1章 「不幸」の再生産ーー世代間連鎖という思想の闇(小西真理子)
第2章 「カサンドラ現象」論ーーそれぞれに「異質」な私たちの間に橋を架けること(高木美歩)
第3章 ケア倫理における家族に関するスケッチーー「つながっていない者」へのケアに向けて(秋葉峻之)
第4章 「私の親は毒親です」--アダルトチルドレンの回復論の外側を生きる当事者を肯定する(高倉久有・小西真理子)
第5章 生み捨てられる社会へ(貞岡美伸)
第II部 「不可解」な生を肯定するーー周縁からのまなざし
第6章 狂気、あるいはマゾヒストの愛についてーー一九五〇年代『奇譚クラブ』における「女性のマゾヒズム」論を読む(河原梓水)
第7章 戦後釜ヶ崎の周縁的セクシュアリティ(鹿野由行・石田仁)
第8章 ひきこもりから無縁の倫理、あるいは野生の倫理へ(小田切建太郎)
第9章 動物と植物と微生物のあいだーー『妖怪人間ベム』があらわす反包摂の技法(山本由美子)
第III部 「無価値」な生を肯定するーー障害と優生思想
第10章 看護再考ーー〈大人〉たちへのアンチテーゼ(柏崎郁子)
第11章 パラリンピック選手の抵抗の可能性と「別の生」(北島加奈子)
第12章 脳・身体・音声言語ーー「正常/異常」の区別を越えて(田邉健太郎)
第13章 今いる子どもと未来の子どもをめぐる光と闇ーー先天性代謝異常症等検査と出生前診断のもたらすもの(笹谷絵里)
あとがき(河原梓水)
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