魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
レビュー(1件)
願い
願いに押し潰された人、願いに依存した人たち。 願いは時に凶器になるのかもしれない。 願いに殉じた彼の生き方が本当に美しかった。 切なくて悲しい、気高い生き方だった。 それでも彼は満足してこの夜を去ったのだと思いたい。
面白い
相変わらず犯人探しが難しい。それっぽい人に引っ張られないようにしないと誘導されてしまう。 『過ぎた期待は人をも殺す』という言葉にグッときた。期待する人達に悪気は無いので余計辛くなる 家族にも職場でも期待されてない私はある意味幸せなのかも(泣笑)