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「保険料を半分にして子育て世代を応援したい」と、出口さん。 「子育てと仕事の両立なんて当たり前の社会をつくりたい」と、駒崎さん。 年の差30歳のふたりが、子育て安心社会の実現に向けて、縦横無尽に語り合った1冊! 現在日本は、少子化や待機児童、産休、育休、復職など、子育てにまつわる様々な問題を抱えています。 解決が難しい問題が山積していますが、ほおっておけば国力低下につながるものばかりです。 そこで、ライフネット生命保険の会長である出口さんと、フローレンス代表理事の駒崎さんに「安心して子育てができる社会にするには何が必要か?」をテーマに、社会の仕組みや仕掛けをどう変えるか、働き方をどう変えるか、幼児教育の重要性、この国をどんな国にしていきたいか、などについて語っていただきました。 また「数字・ファクト・ロジック」を駆使して考えることが非常に重要になるため、図表も多数掲載。 ふたりに共通する思いは、「子育てする人も、そうでない人も、ひとりでも多くの人が幸せに暮らせる社会づくり」に尽きます。 今、自分にできることは何か、個人や社会が一歩前へ進むきっかけとなる1冊です。 ーー「はじめに」より 僕はもともと少子化問題に興味があり、これまでもさまざまな場面で発信をしてきました。なぜかと言えば、大学を卒業して以来、ずっと生命保険会社に勤めているからです。 生命保険会社は、人に保険を売るのが仕事です。人口が減少すれば、間違いなく生命保険業は衰退します。僕は92年にロンドンに赴任したとき、地元のメディアの取材で「日本の課題は何ですか」と問われて、「一にも二にも人口の減少問題です」と答えた記憶があります。 2006年にライフネット生命を創業したのも、若い世代の所得が低いというファクト(事実)を深刻に受け止め、「保険料を半分にして、安心して赤ちゃんを産み育てる社会をつくりたい」と思ったからでした。加えて歴史が好きなので、歴史的な観点から少子化問題について語ったり、少子化対策に成功したフランスの事例を見るなど、そういった総論をいくらかお話しすることには、やぶさかではありません。 (中 略) 少子化問題は、どんな人にとっても他人事ではありません。 現在、出産や子育てについて悩んでいる多くの人、子育ての終わった人、これから家族を持とうとする若い人や、子どもを持たない人。すべてのみなさんに本書を手に取っていただき、少子化問題のあり方をより具体的に知ることで、日本の将来を大きく左右するこの問題を、一緒に考えていただけたらと願っています。
レビュー(16件)
う~ん。参考にはなったけど。
出口治明氏の他の共著が面白かったし題名に魅かれて購入しました。氏の「本来人間は動物なので、次の世代を育てるのが一番楽しい仕事なんですよ。それが動物の本能であり、存在意義そのものです。」という意見に賛同し私も世界一子どもを育てやすい国にしたいです。女性差別も解消したい。しかし人間の利便性の為にダムを作り原生林を開発し原発も多数あり海を汚して天変地異や自然災害を招き生命を育む環境は疲弊しています。最近中高校生の死亡原因の1位が自殺というニュースもショックです。近隣アジア三国が不穏な中、国土が他国により買収される中、血税を垂れ流しながら国会では週刊誌ネタを先生方が延々とやっています。公僕として国民の生命と財産を守って欲しいです。安心して子供を産むのは現状大変難しいです。産んで良かったのかこの先不安でもあります。いろいろ参考になる話は多く読みやすいです。しかし、本書での提言は身を切る改革で既に実施されているのではとも思いました。