1989年刊の名著復活。減農薬・低コスト、良質米を倒さないでつくる元肥ゼロ、中期一発追肥の「への字稲作」。コシヒカリを中心に良質米のつくりこなし方を詳述。遅植えコシヒカリや有機栽培も紹介。
井原豊「への字型イネつくり」3部作の復刊にあたって
まえがき
第1章 なぜコシヒカリが倒れるか
倒れにくいうまいコメなんてありえない
イネ本来の育ちをしていないから
茎が細くて剛性が足りないから
根がしっかりしていないから
V字型稲作をするから
尺角疎植にしないから
水をいれすぎるから
モンガレが出ているから
穂肥をやるから
「肥料でとる」という考えがこびりついているから
600キロの目標を立てるから
台風よ来い!というイネでなくちゃ
第2章 ヘの字型で良質、減農薬のコメづくり
ヘの字型稲作とはV字型の正反対に育てること
生育そのものがへの字であればよい
暖地技術は寒地に通用するが、寒地技術は暖地に通用しない
肥効と生育のピークをどうもってゆくか
への字型ならばこその低コスト
第3章 良質米(コシヒカリ)のヘの字型栽培
ヘの字型の育て方
出穂75日前の田植えが理想
遅植えコシヒカリの魅力
増収のための育苗・田植え技術
ヘの字型施肥の実際
ヘの字イネの減農薬
ヘの字イネの水管理
登熟向上策から収穫・保存法まで
第4章 良質米の肥料学
いままでの肥料学がまちがっている
イネには通じぬ三要素主義
低コストはケイカル・ヨウリンの廃止から
リン酸肥料はどの程度役立っているか
六要素を考慮に入れたコシの施肥
倒伏防止のキメ手・硫酸カルシウム
おいしいコメにする肥料学
カリ肥料、過剰で減収、味おとす
第5章 良質米の土つくり
地力は一朝にして成らず
地力がつきすぎると困る
深耕も地力のうち、18センチがよい
堆肥の効果は質と量で大ちがい
鶏ふんを地力的にきかすコツ
モミガラはどんどん入れよう
裏作麦で土つくり
レンゲ・クローバー・ソルゴーの利用
第6章 有機栽培による良質米づくり
麦あとの良質米づくり
各種有機質利用のポイント
有機栽培なら尺二寸角手植えを
直きまき栽培は高コスト低収・倒伏覚悟
第7章 良質米品種の特性と選び方
これからの良質米は旧品種を追え
純粋の国産品種を
在来種にも多収型と良質型がある
古い品種は減農薬向き
血筋がよくてもわるいコメがある
おすすめしたい良質米の品種特性
今後育成してほしい良質米品種
解説:井原豊は何の扉を開いたのか 宇根豊
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