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宮部みゆき、新シリーズ第一巻、待望の文庫化! 二人の「きたさん」が事件に翻弄されつつ成長していく物語で、著者が「生涯、書き続けたい」と願う捕物帖。 舞台は江戸深川。一人目の「きたさん」こと北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(本や小間物を入れる箱)売りで生計を立てている。いつか自前の文庫をつくり、売ることができる日を夢見て。 本書では、ちょっと気弱で岡っ引きとしてはまだ見習いの北一が、やがて相棒となるもう一人の「きたさん」こと喜多次と出逢い、亡き親分のおかみさんなど周りの人たちに助けられ、事件や不思議な出来事を解き明かしていく。 北一が住んでいるのは、『桜ほうさら』の舞台になった富勘長屋。さらに『<完本>初ものがたり』に登場した謎の稲荷寿司屋も、本書の中でその正体が明らかになるという、宮部ファンにとっては見逃せない仕掛けが満載。 宮部ワールドの要となる痛快・人情時代ミステリー。
レビュー(86件)
宮部みゆきの書籍なのでハズレが無いです。
う~ん…
それぞれの話の途中までは面白いのですが、詰めが甘いというか… 犯行動機は?なぜそれが起こった?など結末がスッキリしません。 追記 続編の「子宝船」も読みましたが、話のまとまりが全く無い。 で、結末は?という感じ。 作者の自己満足の世界でしかない。 読んでいた時間を返してほしい。 この作家が何故人気がある?
江戸の地図を拡大コピーして、文中の地名と照らし合わせながら楽しみました。 読み終わって現在の地図と合わせてみて、埋め立てが進んだ様子とか 子どもの頃の懐かしい地名や祖母が使っていた江戸言葉が懐かしく思い出されて タイムスリップして、歴史の表面に出てこない 貧しい庶民の様子が見えるようでした。 宮部みゆきさんの時代物の作品の男の子は賢くて器量よしばかりと思っていたので あれあれ?って感じで読み始めましたが NHKBSで連続ドラマ化されたら脚本は誰で役者さんは誰が良いだろうか? 妄想が膨らんでしまいました。
新シリーズということで、まずは登場人物の顔見世というところですね。 宮部さんが楽しく書いているのが伝わってきて、こちらも身構えずに読めました。 北一の成長とともに、バディものとして、長く続いていくのを楽しみにしています。
楽しく読めました。主人公が少しずつ成長していく様子が伝わり、次作を読むのが楽しみです。