本書は、チェーンストアのシステムを、店舗と商品の面から現場向きに説明することが目的である。叙述はすべて、チェーンストアの先進国であるアメリカの実例に基づいている。さらに、「お客の立場に立って」展開していることも特色である。これはだれもが口にしながら、実態はかけ離れていることが多い。アメリカでは、だれもが日本人よりも豊かな生活ができているのは、チェーンストアが商品とショッピングとに、そのような“ご利益”を提供しているからである。本書の内容は、これまでわが国ではあいまいにされてきた「売場構成」のあり方を明確にしている。店のイメージや活力は一つひとつの商品や店舗のアメニティーではなくて、本当は売場構成で大きく左右されるものなのだ。本書は、現状に合わせて事例を変更し新訂版とした。特に重点をおいたのは、一九九〇年代後半から二十一世紀の初頭にかけて、アメリカのチェーン業界で活発に展開されてきた「客の立場に立った」売場のまとめ方と関連のさせ方とについてだ。その考え方と類型をより詳しく説明することを主眼とした。
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