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その日、高槻が扱ったのは、電話にまつわる都市伝説。 中でも有名な「メリーさんの電話」についての講義が終わったあと、 尚哉は友人の難波から、話があると誘われる。 そして現れたのは、難波の彼女・愛美。 彼女は「なくした人形が、だんだん近づいてくるみたいなの」と言って……。(--「やがてソレはやってくる」) 建築設計事務所を営む遠山宏孝は、尚哉と同じ、嘘を聞き分ける力を持つ。 その力を手に入れてしまった幼い頃から、彼はひとりになった。そんなある日……。 懸命に生きようとする二匹の猫たちと、ひとりぼっちの遠山との出会いが招く、素敵な奇蹟。(--「遠山と猫の話」) 高槻を「特別な友達」だと思っている小学生の智樹。 6年生になり、中学受験で周りがピリピリし始めた頃、彼は不思議な話を聞く。 ある廃工場で工場長が失踪し、なんと異次元に行ってしまったらしい。 「その工場は、今でも異次元とつながったままなんだって」 早速高槻に連絡する智樹だが……。(--「大河原智樹の冒険」) 他、尚哉の秘められた力に気づいてしまった難波の葛藤や、 佐々倉と高槻の喧嘩など、全5編を収録! シリーズファンにも、ここから読む方にもお薦めしたい、 キャラクターたちが愛しくてたまらなくなる、珠玉の番外編集! 第一章「やがてソレはやってくる」 第二章「遠山と猫の話」 第三章「大河原智樹の冒険」 第四章「俺の友達の地味メガネくん2」 第五章「それはまるで祈りのように」
レビュー(42件)
嘘を聞き分ける耳を持ってしまった尚哉とちょっと残念なところがあるイケメン准教授高槻の民俗学をからめたミステリー、今回は番外編2作目。今回は尚哉の数少ない友人の難波の彼女から悩みを相談されたり、同じ耳を持つ遠山との繋がりが知れたり、難波が尚哉の秘密に気づいた時の心情や、佐々倉の高槻への思いを知ることができる。全体的に今回はあまり怖い表現はないものの、第3章では高槻を舎弟呼ばわりする小学生の智樹が廃屋工場で体験する、ざわりとする怖い話が読める。あれは何?誰?
うーん、
どうしても遠山さんが好きになれない…あえてこのキャラ設定なのかもだけど。 このシリーズで彼が登場すると気が沈んで、ちょっと読む気失くす…
他の登場人物の視点で書かれている
本編のエピソードを、他の登場人物の視点で書かれているので、これから読んでも面白いけれど、本編を読んでから読むとより面白いです。 本編を引っ張り出して読み比べました。
楽しんでいます
出版されたのを見逃していました。今日届いたので早速読んでいます。
まだまだ面白いです。早く本編の続きが読みたいです。