聖書と古典古代の著作に記された伝説の都市バビロンは、不可思議な繁栄と滅びの象徴として人々の想像力をかきたててきた。紀元前7世紀末から前6世紀にかけて、新バビロニア王としてメソポタミアとシリアにまたがる帝国を確立し、バビロンを卓越した帝国首都に築き上げたネブカドネザル2世もかつては伝説的な人物だった。しかし、19世紀以来、考古学的調査によりバビロンの都市遺構が明らかにされ、発見された楔形文字文書がネブカドネザルとその時代について新情報をもたらした。こうした同時代の「証言」に照らして、ネブカドネザルとその時代の実像に迫る。
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