制度改正等にも促される形で増加傾向にある派遣労働者は,分離した指揮命令関係と雇用関係のもと,いかなる困難に直面し,それをどう乗り越えようとしているか。質的調査で当事者視点に迫りつつ,「仕事の質」概念によって,その多様な側面を総合的に検討する。
第1部 イントロダクション
第1章 問題設定──派遣労働とは何か/第2章 先行研究の検討──派遣労働はどのように議論されてきたか/第3章 分析の視点・枠組み・方法──派遣労働をどのように捉えるか
第2部 派遣労働者が直面する困難
第4章 派遣労働における賃金と付加給付/第5章 派遣労働における雇用の安定性と能力開発機会/第6章 派遣労働における仕事の自律性と労働時間
第3部 派遣労働者が困難に対処する方策
第7章 派遣労働の受容──派遣労働者が経験するジレンマ/第8章 派遣労働の回避──正規労働者への転換とフリーランスとしての独立/第9章 派遣労働の克服──派遣労働者にとっての雇用関係とネットワーク
第4部 派遣労働者が従事する仕事の質
第10章 派遣労働は正規労働よりも仕事の質が劣るのか──就業形態による比較/第11章 派遣労働の仕事の質はなぜ劣るのか──労働契約と雇用関係による比較
終 章 結論──派遣労働とはどのような働き方か
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