【POD】日本語の関係節処理における主要部接続曖昧性
本書は、2018年5月に東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程に提出した博士論文を加筆修正し改訂したものである。一連の研究の目的は、日本語という個別言語の関係節処理における主要部接続曖昧性という現象をもとに、欧米言語中心に構築された人間の文理解メカニズムに対する理論を再検証することであった。言語のどのような研究でも考えるべき普遍性と多様性という狭間で、改めて、個別言語から得られる知見が既存の理論、特に普遍性を説明しようとする理論を再評価する上で有益であることが確かめられた。ただ、理論の再評価の可能性を提示できたが、その妥当性を高めるのは今後の課題である。
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