- 7
- 4.85
人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。 第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション NHK BSスペシャル 2024年12月放送予定 陸軍兵士の海上輸送という、日本軍事史上最も重要で、最も未解明の問題に光を当てた素晴らしい本だ。--東京大学名誉教授 北岡伸一 本書『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』を読んで、先の大戦の敗戦に対する「身近」な感じが、身を切られるような切迫した今ここにある課題なのだということを確信した。--ジャーナリスト 船橋洋一(解説より) 誰よりもこの国の船舶事情を知り尽くし、開戦に反対して罷免された軍人がいた。自ら開戦決定の歯車となり、破綻する輸送現場に立ち尽くす参謀がいた。そして敗戦を確信し、海ではなく原子野に立つことを選んだ司令官がいた。彼らの存在が、そして軍港宇品の記憶が、あまりに早く忘却の彼方に追いやられてしまったのは、世界で最初の被爆地となったヒロシマの宿命でもあった。(序章より) 人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。 日清戦争から始まり満州事変、日中戦争、太平洋戦争に至るわが国の近代戦争の中枢にあった、旧日本軍最大の輸送基地・宇品。 その司令官たちとヒロシマが背負った「宿命」とは何だったのか。 第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション。
レビュー(7件)
補給戦について考えさせられる
この本で記述される話題が これまで取り上げられることが少なかったことが 日本軍における兵站に対する考えが弱ったことわ示してくれる