今、日本には、母語との接触が極端に制限され、これを失う危機に直面している子どもたち、帰属する民族固有の言語をもちながら、これを継承していくことを可能にする言語環境が得られない子どもたち、複数の言語を母語としながら、その維持・伸長に困難を覚えている子どもたちが少なからずいます。また過去にもそうした経験をした子どもたちがいました。本書は、これまでほとんど衆目を集めることがなかったこうした子どもたちの言語生活や言語環境の実態を明らかにし、閉じてしまった、あるいは閉じかかっている言語環境を、教育を通じて、再び豊かなものにすることができないかを考察するものです。
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